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#MGM2 .23 2齣まんが4 「ポチッとな♪」かすたぁど(ぱるふぇ・が~でん)

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「ポチッとな♪」かすたぁど(ぱるふぇ・が~でん)

 本作では下描きの立方体はスイッチとして表現されています。

 主人公の手にパースが付いていて手前に来るほど拡大されているので、スイッチが手前にあり、主人公が奥にいるという設定のようです。
 ただ、主人公の足がスイッチの底部より下に描かれているので、上下遠近法からすると主人公のほうが手前にいるように見えてしまいます。
 これを回避してスイッチが手前にあるように見せるには、スイッチを台の上にあるように描き、台で主人公の足先を隠してしまう方法があります。まんがのみならずアニメ、ゲーム、特撮でも頻繁に使われる技法ですが、足先が隠れていると立ち位置が確定できないので多少強引でも遠近感にごまかしが効くのです。
 逆に言うと遠近を確定させたいなら接地している部分を描けばいいということです。

 二齣目ではスイッチが押されて引っ込んでいるのですが、ここが床面であるとすると主人公の立ち位置が床面にめり込んでいて矛盾しているように見えます。これもスイッチを適当な高さの台の上に置いておけば回避できたでしょう。

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 一齣目において遠くから人が走ってきている様子が描かれています。このキャラは翼が生えていて空を飛べて、二齣目において主人公より手前にいるにもかかわらず主人公より小さいのでおそらく妖精のようなキャラと思われます。それならば走ってくるよりも、一齣目で空を飛んでいたことにすれば、二齣目で空から急降下したように見え、キャラの設定も活かせたかと思います。

 線に関してですが、恐らくは極端に短い線を繋げて長い線を引いているのだと思います。このような描き方はあまり絵を描き慣れていない人によく見られます。スピードを付けて一気に引くことでなめらかな曲線が出せます。スピードが速いと手が震えたとしても線が曲がる前に引き終わるからです。作画も早く終わります。逆に言うと震える線が描きたければゆっくり引けばいいということです。
 ただし、震える線にも味があり、そういう線を持ち味にしている作家さんもいらっしゃるので、ロングストロークのほうが良いとは一概には言えません。そちらの方が自分に合うのならそちらを目指しても良いかと思います。

 二齣目の主人公は、輪郭からはみ出した口や、逆立つ縦ロールの髪、流線を伴って振り上げられた手などの表情表現が豊かです。一齣目と縦ロールや前髪の位置、ポーズが異なっているので、読者にはキャラがアニメーションのように動いたという印象を与えます。できれば一齣目はスイッチに向かって上体を斜め左に傾けていると、二齣目の上への動きが強調されたかとは思います。また、髪がなびくならスカートもなびいていた方が自然だったでしょう。
 表情とは顔の造作のことではなく、このように体の動き、台詞、効果なども含めた全てが読者に与える印象のことです。左のキャラのしてやったりな笑顔も楽しく、キャラの魅力を表現している作品だと思います。

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