FC2ブログ

記事一覧

#コミティア126感想 見本誌読書会で読んだ本1

 181202に明治大学の会議室で行われたコミティア126見本誌読書会に参加しました。

 見本誌読書会とは、一つ前のコミティアで運営に提出された見本誌を自由に見ていいという会で、毎回コミティアの一週間後あたりに開催されます。
 
 参加料はタダで、参加にとくに制限はないのでコミティアに来たことがないけど同人誌というものがどういうものなのか落ち着いて見てみたいという人にもおすすめです。

 コミティア126にはだいたい3000サークルほどが出展していて、その1サークルが1冊見本誌を出すとして、3000種類はあるはずですが実際には複数冊だすサークルも多いので冊数はもっとあったと思います。 同人誌が山積みになっている机が十数個ならんだ部屋に入り、机の椅子に腰掛け同人誌をいくらでも読んでもいいのです。だんだん参加者が多くなってきて16時頃の最盛期には全机に4人以上が陣取るようになっていて、会議室のキャパシティがすでに限界に来ている気がします。

 自分は12時に来て19時までひたすら読んでいました。触った本だけなら2000冊は軽く超えたはずです。

 以降は読んだ本の感想になります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━







「爆発オチなんぞさせるか」 ぷりんはるまき

爆発オチになる度に話が冒頭に戻るというループSFギャグまんが。時間が戻るとシチュエーションも同じまま戻るので、主人公が爆発オチを迎える度にその回避方法を死にながらためして脱出を図るところがゲームのシナリオ的で面白い。結局爆発オチで終わる(終わらない)のもよい。




(リンク先なし)

「オオカミ少年とマーメイド」 どうくつどう
 狼少年が人魚に会いに行くという童話のような出だしのまんがだが、狼少年は嘘つきな少年ではなく実際に狼の姿をした少年というクリーチャーである。人魚に薬を与えた魔女や鬼などよく知られた童話のパロディのような人外キャラが出てくるのは楽しい。一頁に複数回ギャグが挟まるような畳み掛けるテンポが良い。鬼と戦うことになったとき魔女が魔法ではなく筋肉で力押しするような逆張りが面白い。2頁目からちょくちょく挟んできたうなぎに関するギャグがまさか最終決戦の伏線だとは。







「アソート」 はこべ
 短編まんが集。「蟷螂風妻」カマキリのような姿をした妻と人間の夫の日常を描いたまんが。妻は顔がカマキリで体はモデル体型の人間というキャラで、性格は普通の人間だがカマキリらしく肉食である。夫は妻に自分の体を食べられるところを想像して興奮するという変態で、見た目に反して常識的な妻にその性癖を変態と罵られるとさらに興奮するというキャラが面白い。







「魔法少女黒田黒子」 モリオン航空
 好きな男子にチョコを渡せなかった根暗な女子が悪魔と出会い、100組のカップルを破局させたら恋を叶えるという契約を結ぶ魔法少女まんがである。暗いストーリーを想像させる設定だが、破局させる男女は不倫カップルなので私欲のために他者を陥れたという罪悪感はない。ただ、破局させたカップルの例がこれ一例だけなので、各一齣でいいから他に数組の不倫カップル、ストーカーなど破局させることに罪悪感のない例があれば主人公が罪を犯しているわけではないと読者にわかったと思う。真っ黒い絵が強烈で、主人公の目に力がある。悪魔に頼らず自分の力で人生を切り開くのだというオチも爽やかでいい。






「またとない機会」ニダンカイダン
 短編まんが集。「ボビン」洋裁店の小さな子供が、親の操るミシンを見ているうちに、自分が小さくなってボビン(ミシンの糸を巻き付ける円筒)の中に入り、巨大な糸型のモンスターと戦う自分の姿を想像する。糸モンスターは糸が寄り集まっているだけなのだが、作者さまの筆力で詳細に描きこまれたその姿には伝説の怪物のような禍々しさがある。何気ない日用品のスケールを変えるだけでこれだけ恐ろしい怪物と冒険が描けるという、視点の転換が見事である。生活感のある街角の小さな洋裁店の外見で終わるという、非日常の冒険と日常のギャップもいい。
関連記事
スポンサーサイト