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#創作同人電子書籍 紹介 「IKYOUDO + IKYOUDO II 異郷奴(いきょうど)完全版」鶴川かきお #時代劇 #SF #バトル

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「IKYOUDO + IKYOUDO II 異郷奴(いきょうど)完全版」鶴川かきお #時代劇 #SF #バトル

 モノクロまんが109頁。

 江戸時代、年貢が高すぎることを代官に直訴した農民が切り捨てられ、家も焼かれてしまいます。その家の息子の六之助は、父を切り捨てた代官に復讐に行くのですが、手下共にボコボコにされてしまいます。
 瀕死の六之助を救ったのは色街で働くお雪。このお雪は、異常性愛者の代官に顔を焼かれたことがあったのです。六之助はお雪に惚れるのですが、それを知った代官がお雪を呼び出し殺してしまいます。
 そこで六之助の怒りが爆発、圧倒的な念動力で代官の手下共を惨殺していくのでした……

 冒頭で赤ん坊だった六之助が、手の届かない棚の上のでんでん太鼓を取ったシーンに予兆があるのですが、後半で時代劇が一気にサイキックバトルとなる展開が意外な作品です。通常の時代劇であれば雑魚共を剣豪がバッタバッタと切り伏せていくのでしょうが、六之助は農家の息子であり侍には武力では全く敵いません。しかしそんな外道共を六之助が人智を超えたサイキックでなぎ倒していく様子にはカタルシスがあります。六之助の悲しみに呼応して地面が割れ江戸の建物が崩壊し、外道どもの人体が捻じ切れていく様子は、大友克洋ばりの丁寧で端正な絵で描かれるのでどうしてもサイキックバトルまんがの原点にして頂点「AKIRA」を思い浮かべずにはいられません。
00000000みかん_いけーっ また、後半で実は六之助は農家に拾われた子であることがわかり、拾われた場所に未来のタイムマシンのようなものが埋まっている描写があったりと、六之助のサイキックにはどうもSF的な理屈が用意されていることが読み取れます。
 また、第二話ではSF理屈ではなく呪術的な理屈に基づく妖刀や妖怪が出てきたりと、リアルよりの江戸を舞台にしたなんでもありのサイキックバトルまんがという珍しい世界観が示唆されています。

 飯屋にテーブルがあったり刀の差し方が逆だったり刀の持ち手がバットと同じだったりと多少疑問のある描写もありますが、端正で丁寧な絵で描かれた江戸の世界には魅力があり、SFサイキックバトルと時代劇という取り合わせも意外な大作です。

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