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#創作同人電子書籍 紹介 「イサド 機械化少年の逆襲」#SF #ディストピア #ミリタリー

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「イサド 機械化少年の逆襲」#SF #ディストピア #ミリタリー

 モノクロまんが19頁。

 軍国主義に染まった架空の時代。主人公の少年、計はモデルズと呼ばれる模範学童になりたい。しかし体格も貧弱で近視である計は査定で不利であることがわかっています。軍国主義の世界であるので、ナチスがそうであったように、兵士として優秀な、体格が良くて戦闘機などの乗り手として視力が高い者が出世しやすいのでしょう。
 なので主人公は学校で育てているカボチャを農産物コンクールに出し、そこで優勝することによって身体的不利を押して上に認められようとします。このコンクールの趣旨では本来は追肥することは禁じられているのですが、夜中にこっそり農作物を大きくする肥料を足すことによって勝ち残ろうとする……勝てば官軍という軍国主義思想が垣間見える強かな主人公。
 その時謎の物体が空から降ってきます。どうも妖精か宇宙人、人工的に創られた生命にも見える謎の繭のようなもの、恐らくこの物体と計が何らかの関わりを持つのではないか……というところで第一話が終わります。

 7頁目の、陸に打ち上げられた?戦艦の船体を利用しているらしい工場が並ぶ工業地帯の見開きが強烈。戦艦の一部に穴を開けて道路が通っている様子などはとても奇妙で、読者をこの世界に誘います。なので計が夜中に追肥する様子をアバンで入れるよりこの見開きから始めたほうが読者の印象は強かったんじゃないかな?
 先生はいっけんまともなことを教えているようにも思えますが、「突出は悪です」などという戦術に基づく(兵士は隊列を乱してはならない)歪んだ思想をさも当然のように計に教え、子供たちもそれをもっともだと受け取っているところなど、まるでナチスのユーゲントのようであり、軍国主義によって間違った思想が蔓延している世界観が表れています。

むむむ とにかく架空の軍国主義の時代、軍事が全てに優先され間違った思想の下子供たちも知らずに洗脳を受け入れている日本という世界観に強烈なインパクトがある作品です。昭和の下町の工場が並ぶような工業地帯の絵も雰囲気が出ていると思います。

(本レビューは一巻まで読んだ時点でのものです)



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