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大原幽学江戸滞在日記

もう年が開けて一ヶ月経とうとしてるのですがなにか新しいことをやろうと思いたち
以前から調べていた大原幽学関連の古文書を解読してみようと思います。

大原幽学は幕末の武士なのですが出自が不明の浪人で、千葉県の荒れ果てた農村にふらっとやってきて現代的な農業のやり方を農民に伝え、子どもたちに教育を与え、お金を出し合って事業をする農協のようなシステムを造って理想的な農村を立て直した謎の武士です。

その大原幽学が晩年、田んぼの形を勝手に変えたという大したことのない罪(当時は勝手に田んぼをつくったり形を変えたりしてはいけないという法律があった)で幕府から呼び出しを受けて数年間取り調べを受けるのですが、その時の様子を弟子の五郎兵衛という人が記録した「大原幽学江戸滞在日記」という本があります。これは手書きの写本だけなのでこの世に3冊しかありません。これを解読していきたいと思います。

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写真は成田山仏教図書館さまで許可を得て撮影してきたもので古文書であるので著作権も消滅しています。
じつはこれを解読しようと思ったのは2014年くらいのことで、その時は正直言ってほぼ読めなかったのですが、2016年に
木簡・くずし字解読システムという、くずし字の画像をアップロードするとAIがどの字であるか判別してくれるシステムを奈良文化財研究所さまと東京大学史料編纂所さまが公開してくれているので、これを使って少しずつわかってきました。
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 どうやら1852年12月4日(黒船が来る半年ほど前)にお差紙という裁判所からの通知が来て、12月3日暮れ~12月6日までに返答をするように言われたようです。が何文字か読めないので詳細がよくわかりません。郵便?が届くまでに数日かかってすでに12月3日は過ぎています。江戸まで80kmはある場所なのですがあと2日で郵便を送るのか自ら出向くかして間に合うのでしょうか?

 くずし字に対してAIが示してくれるのは、可能性の高い漢字の候補だけなので、結局は前後の文脈から判断するしかありません。

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これは無理があるだろうと思うのですが文脈からして時間帯の指定であるので「呉(暮れ)」であるようです。


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これはAIによると「死」が一番可能性が高いようですが期日を死守せよとかそういうことでしょうか?

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これはシンプルすぎて判断できません。「お届け」だと意味が合うので
ひらがなの「お」かもしれません。

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これは別のページでも頻繁に出てくるので「当たる」かなにかよく使う字だと思います。

この調子ではいつ解読できるのかわかりませんが少しずつやっていきます……と思ったのですが
どうもすでに翻訳されたものが自費出版のような形でごく少部数出版されているらしいのでそれが入手できたらそれに浮気するかもしれません……



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